機材が二割、自分(エンジン)が八割

ローディーの機材欲は果てしなくて、より軽いフレームに高級ホイール、カーボンパーツで固めて最強の一台を仕上げたいなんて誰しも思う事なんじゃないかしら。

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漏れなく自分もその一人で、フレームやコンポには何も不満はないが、あわよくばホイール替えたい…なんて悶える日も少なくない。

ホイールを替えたらきっと走りが激変してタイムが目に見えて縮んで、モチベがぐんぐん上がるという相乗効果を人は期待するからだろう。だが、大抵の場合、思ってたほど効果はない。カーボンで長軽量化してもホイールのベアリングが変わって回転効率が上がっても所詮エンジン次第なのだ。身も蓋もない話だが、50ccのバイクにどんな高級パーツを使っても250ccのバイクには敵わない。例えばママチャリに乗ったカンチェラーラにほとんどのローディが置いてきぼりにされてしまうだろうw

土井ちゃんが著書のなかで言っていたが、プロは機材を選べない(チームやスポンサーの関係で)それでも速い奴は速い。結局、速さというのは機材二割で人が八割だ…と。

 

1.なぜ人は機材を買いたくなるのか?

多くの場合は前述の通り夢を見てる部分が大きい。他にもプロと同等のパーツをホビーライダーでも買えてしまうというのがロードバイクの魅力の一つでもある。所有欲を満たしていく事もロードバイクの楽しみ方だと思う。

それに全く効果がないわけじゃない。二割は機材にかかっているわけなので良い機材にして損はない。ただ費用対効果が高くない。脚力が低いうちはなおさら機材で差はつかないから100万かけても効果は0円ってことも十分在り得る。やはり速く走る、楽に走るという面ではある程度エンジンの成熟も必要になってくると思う。

 

2.エンジンを鍛えるという事

エンジンは大きく分けて脚の力と心肺能力だと思う。脚の力といっても出力は全身運動で生み出すものだが、シンプルにするために脚の力とする。大腿四頭筋ハムストリングス腸腰筋などを使ってペダルを押しまわす力の大きさもあるが、筋肉の耐久性もある。これを鍛えるにはスクワットを推す記事を最近よく見かける。自分はアンチ筋トレだったのだが、最近は戒心しスクワットも取り入れようとしつつあるw

ふたつめの心肺機能は運動をしないと上がらないものでオフトレでランをしてみたり、ローラー練習であればメディオやタバタで追い込んで増やしていく。なんでこんな当たり前な事をツラツラ書いているかというとトレーニングは基本的に無料だからだ。自身の時間さえあれば今列挙したうちのどれかは行えるはずだ。そしてエンジンが八割なのでタイムで効果をどんどん実感できるはずだ。もちろん目指すところが色々あって、自分のように速くなりたいと思っている人であればどれだけしんどい練習をしたかにもよるが、機材を買うより大きな効果をもたらしてくれるはずだ。

 

3.まとめ

結局、機材を買うよりもまずは走れという事だが、これは機材を自由に買う財源がない自分の僻みも混じっている事は否めない。機材を買えるなら買った方が良い。それでエンジンを鍛えるモチベが上がれば結果OK。つまりはそういう事。