ヒルクライムに最適なポジションとペダリングを考える

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フジヒルという祭りが終わって参加者たちの様々な結果報告を見てると来年こそはという気持ちになってくるもの。

 

自分はヒルクライムが速くはないが苦手でもない。体重は重いほうだが千切られるときはいつだってペース配分を見誤ってガス欠になってる時で、純粋にパワー合戦で負けるという経験はあんまりない。登りで戦えるようになるには軽いバイクやカーボンホイールを入手する事ではなく体重を上手く使えるようになる事が一番重要だと思っている。もちろんその上で自身の軽量化や機材のレベルアップが出てくるがレース強度で走れるようになってから考えれば良いと思う。

 

時代によってコロコロ変わるヒルクラポジション

ちょっと前までヒルクラではサドルの後ろに乗り上体を起こして呼吸をしやすくするという方法が主流だったんじゃないかしら?日本でトップクラスのプロチームブリッツェンでもそう教えてた。

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でも最近のロードバイク雑誌では真逆な事をうたっていて、サドルは前乗り、傾斜にあわせて上体を倒していくというもの。まあどっちが正解という事はないんだろうけど。個人的な見解を言うと前者はペースでヒルクラする場合のポジション、後者は速く登るしんどいポジションという括り。

 

 

一度やまめの学校を見て欲しい

学校の歴史の授業も本当に歴史が好きな先生の授業は面白い。それと同じようにこの動画も話してる内容が面白い。なんでそうするのか?って事が前提にあって、こうした方が良いよねって結論まで明確に教えてくれる。ただし長いwこの動画も1~14まである。ただ見る価値はある。

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ヒルクラに関連することを要約すると

自分なりに咀嚼した形にはなるが、

①骨盤寝かして胸を反らせる。

 足関節や股関節が柔軟で、胴長短足なアジア人であればこのフォームが理想的である。一番重い頭を遠くに置く事でてこの原理が働き脚に効率よく重力を乗せて踏める。但し体幹がつくまでは地獄であるし股関節が固い人は骨盤が寝ない。。。胸を反らすか否かも賛否がある。体幹がないと無理なので反らさず頭を遠くへって意識だけでも良いと思う。

 

②下死点を過ぎても残業しているから無駄に疲れる。

 ギアを単純に下げていくんでは遅くなっていくだけなので、居残り脚をリセットしてやる為にサドルの座る位置を徐々に前に出す。しんどくなればなるほど下死点以降も脚は力が入った状態になっているのでリズムを意識して踏むってのが大事なのかもと思った。

 

③足の指に力が入ると重心移動じゃない

 この話が一番刺さったかもしれない。今まで足の指が丸まってる感じがあって、特に力んだ時。母指球を意識するなら指はパーになってるのが理想的なんだよな、と。

  

去年の石鎚ヒルクライムのテレビ放送を見てて四国の山神K田さんが肘をたたんだ超前傾状態で登ってたのを思い出した。それに加えて体重が軽いのをカバーするためだろうか上体を上下に振り反動を踏み込む力に変えているように見えた。それを延々持続できるスタミナが脅威ではあるけれど。

 

実際試してみるとメインは大腿四頭筋を使うイメージなんだけど、臀部の方が先に張ってくる。下ハンを持つよりブラケットポジションで肘を畳んだほうが出力のコントロールがしやすい。リズムを意識すれば斜度があってもギアを上げていける感じで回せる。自分にはかなりハマったポジションだった。疲れてくると体幹が効かなくなり腕を突っ張って体を支えてしまう。これは最近の改善しないといけないポイント。

 

まとめ

この動画も6年前のもので、最近の動画をみても当時から理論はブレていない気がする。どの理論が今後のスタンダードになるかわからないが柔軟性と体幹はいずれにしろ求められる部分なのでそこだけは鍛えておいて損はなさそう(/ω\)