なぜベーストレーニングが必要なのか

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CTLの高さが=強さではないとSNSでも言われてますが、まったくもってその通りだと思います。

CTLというのは42日間のTSSの積み上げでしかなくて、中身は加味されてないわけなんすよね。つまり時間をたくさん使ってゆっくり走り続けてもCTLは上がりますけど、高強度のインターバルで積み上げたCTLとは質が異なるのは明らかかなと思うんです。

 

じゃあCTLって気にしなくてもいいの?というとそこまで優先すべき数字じゃないけど、意味があるからスタンダードな指標になってるわけで、使い方はちゃんとあると思ってます。

 

 

わかりやすくGさんというサイクリストを例をあげると、彼はオフシーズンの10月からシクロクロスMTBに没頭し、短時間のインターバルや基礎練に費やした結果、乗り込み量は減っていきロードのトレーニングを始めるときには100あったCTLが70くらいまで下がっていました。

 

 

そこでいきなりガツンと高強度のトレーニングをガンガン入れていくとあっさりカラダが悲鳴をあげる(TSB爆下げ)んですよね。なのでタイトルの通りベーストレーニングからはじめます。テンポ(L3)からSSTをメインに一定期間速く走る事よりも長く乗る事だけを意識します。

 

周りの練習仲間と仕上がりに差はあって、速さや短時間の出力が足りないと焦ってしまいますが、大事なのは今速くなる事よりレースの時に仕上がってるという事を忘れないようにします。って仙道さんも言うてます。

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ベース強度で淡々と積み上げる事で疲労がガツンと上がらずCTLを緩やかに上げていけますので100程度(100に限らず通常のシーズンの数値)に戻るまでは我慢強く続けます。

 

1日のTSSが100ないと罪悪感にかられたりしますがそれも無視です。CTLの+10程度までのTSSで十分です。TSBは下げ過ぎないようにして、体の疲れを感じるときは休む(L2で回すとか)して無理はしないようにします。

 

しっかりCTLがあがったら次は仕上げていく段階になるのでvo2maxを叩いたり高強度練をしても疲労が溜まりにくくなってきてるはずです。

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てな感じかなと自分の中で整理しています。

 

 

CTLが高い=強いのではなく、高いから疲労耐性が出来てて、その結果いっぱい練習出来る=強いなんですよね。

あとCTLが低くても強い選手は逆に言うとトレーニングがすごく上手なんだと思います。

 

レーニングってのはやったらやっただけ強い、偉いではなくて、必要最小限やるってのが大事だとパワートレーニングバイブルでもあるようにオールアウトやオーバートレーニングになる為にやるわけじゃないですもんね。

 

大事なのは自分の感覚と数値のズレを読み取って(CTL100が自分にとって正解なのか?など)今の自分に必要な練習を積み上げ続ける事ですよね。