スタンフォード式疲れない体

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日々トレーニングをするうえで一番の敵は何か?それは疲労だろう。もし疲労が軽減されるならハードなトレーニングにより取り組める。もし疲労がはやくリカバリーされるなら休息日を減らす事が出来る。時間を作る事より疲労という障害を取り除く事が一番の効率化ではないだろうか。

 

本著書はアスリートにも一般人にも適用可能なベースとなる方法が書かれている。このマッサージがとか、このストレッチをすればとかいう裏技ではない。まず疲労というものの考え方からはじまり知らぬ間に疎かにしがちな点を事例をもとに大切にしないといけないと気付かされていくものだ。

 

スタンフォード大学がスポーツの名門校として、様々なスポーツに共通して取り入れている内容なのでついついtips的な事を期待してしまうが、一流のアスリートほど基本に忠実だと感じた。

 

呼吸

ひいては姿勢となるが、しっかりと深く呼吸し酸素をたくさん取り入れる事が出来ているか。一般人は非常に呼吸が浅く胸で呼吸をしている。酸素が十分供給されていないのだから疲労に直結するわけだ。一日に20万回だかの呼吸をするのだから積み重ねの量は膨大になってくる。そんな大事な呼吸について腹圧を高める方法が書かれている。ロードバイク選手は前傾姿勢をとる時にお腹周りが膨らんでいるがこれが腹圧。この腹圧がしっかりかけられるかどうかが呼吸の深さ、姿勢や驚く事に自律神経にまで影響があるという。

 

睡眠時間

アスリートは睡眠時間が長い。12時間眠る選手もいるそうだ。本著では7時間は寝るようにしたいと書かれている。最低でも6時間。選手が思っている以上に睡眠不足によるパフォーマンスの低下は顕著だ。(脳しんとうを起こしている状態と大差がないとか。。。恐ろしい)昼寝や寝溜めでは体の疲労は取れない。正しくは夜規則正しく睡眠をとる事が重要で、また睡眠の質を上げる方法についても触れられている。

 

食事

これについてはロードバイクへの応用は議論の余地があるかもしれない。方法としては糖の摂取の仕方を工夫して血糖値のスパイクをなくすというもの。スパイクは眠気を産み、それが疲労感に繋がる。リカバリーに必要なのはタンパク質とビタミン、とあるが個人的にはカーボによるグリコーゲンの補填も重要だと思っている。やはり甘いものや脂質が高いものについては避ける傾向があるとの事だが、よくも悪くも完璧を求めないと書かれている。食事にストイックになるのも良いがざっくりとしたルールを頭に置いておき大枠で管理するのがストレスもなくて良いとの事。

 

手元に本が無い状態で頭に残っている内容を整理してみた。文字数も少ないし読みやすい。もし興味がわいたなら一度書店で立ち読みしてみて欲しい。コーチもいないセルフプロデュースな我々ホビーレーサーは疲労を軽く捉えがちだが、これを読めば認識が変わると思う。