Kフィッティングという魔法
愛媛県には菊池さんという、素晴らしいフィッターがいる。フィッターというかトータルで自転車に関して見てもらえるという感想を持っている。
前回は1月だったかな?ポジションはちゃんと出てるよって自信はあったが、迷いを消したくてフィッティングを受けた。そしたらばポジションは全く異なる仕上がりになった。半信半疑で乗ってみると120%間違いなく自分にハマったポジションだった。
何より菊池さんの持つ持論にとても共感したことでこの人の言う事なら自分のベクトルにプラスにしかならないと全面的に信頼できたのも大きい。
それから10ヶ月。新車を納車して翌々日にフィッティングを受けた。プロショップならフィッティング技術やサービスもあるだろう。自分の購入した店も勿論そうだったが、迷わず菊池さんのフィッティングを選んだ。
ある程度正解の感覚はあるのでざっくりポジションは出しておいたが、実際に微調整をしてもらってから乗るバイクは別物だ。事実、自走で現地に向かったが往路と復路では違うバイクに乗ってる感覚だった。
菊池さんに触ってもらってからが本当の納車だ。僕はそう思ってる。バイクにクリートに妥協なく調整してもらったら後はエンジンだけの問題だと迷いがなくなる。
ほんとに菊池さんは妥協しない。まあいいかって感覚は皆無。納得できなければ何度もやり直す。一つを変えることで別の数カ所の調整が必要になろうと時間を惜しまない。
一度受けた人なら分かってもらえる。そして、最後に菊池さん自身が試しにバイクに跨がり走り出す。ターンして帰ってくる時の表情で納得いってるか否かわかる。笑みを浮かべて帰ってくる菊池さんを見ると自転車を本当に愛してるんだなと思う。
調整してもらってから乗るのが楽しい。乗る時間が伸びるにつれてバイクの事を知っていける。恋人との交際のようなものだと思ってる。長く連れ添った古女房は阿吽の呼吸で自分の身体の一部のように扱えるが、このバイクとはこれから理解を深めていかないといけない。知れば知るほどいいバイクだなと感じている。すでに語りたいことだらけだがまたそれは別の機会に。